246st MARKET

「わたしを走る」

食パンを買って走っていた。
走りながら、中学校の校外学習でこの街に来たことを思い出した。すこし⻑い時間電車に乗って、片側からは海の風がふいてくる。建物がのびのびとあり、東京よりも道路が広く感じる。あ、気になる人のいる班をみつけてしまった、と思ったら、ポーっという汽笛が聞こえて、遠くの街、住んでいない街に来た気分だった。この街で恋人たちはデートをしているのだろうか?朝や昼や、どんな夜が、ここにあるのだろうか。

高校生になると映画を好きになって、日本の昔の映画をよく見ていた時期があった。「月曜日のユカ」は1965年の横浜の映画。船の音で目が覚めると、外国からたくさんの人がやってきて、たくさんの人が帰っていく。あなたとのことも、分かっているつもりですごく遠くに。海辺で生まれる風はそれぞれの気持ちを含んでいる。主人公のユカはチャーミングでとても可愛いんだけれど、どこか寂しくて。足をふみだす度に吹く風は、いつかの誰かが残していったやさしさや寂しさなのかな。

月曜日のユカ

食パンを持って、待ち合わせに間に合うか不安になりながら、この街をこうして走るのは初めてだと感じた。そういえば、はじめてパリに行くと決めた時の理由は「バゲットを持って走ってみたい」という考えだった。私とパンは、街とつながっているらしい。

いくつかの時が経って、今日は、制服じゃなくて好きな服を着ている。好きなものへの気持ちはなんだか更新されていってる。新しいものがほしいだけだった昔とは変わって、⻑く着られる一着を買おうと思ったり。自分がいなくなったあとの時代を考えてみたり。
愛せるものが増えることの嬉しさ。人だって、ものだって、街だって。
いま好きなものは、これから愛するものへの一通の手紙なのだろう。

走っている。あの時のわたしと今のわたしと、これからの私が。

ビジュアルイラストレーション:中島ミドリ
文:真舘晴子(The Wisely Brothers)

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